予算に合わせたゲーミングPC選び
必要なマシンスペックを決め、購入するために必要な金額を算出する
ゲーミングパソコンを買おう!と思っても機種が色々あって悩みますね。
自作?それともBTOパソコン?AMDかIntelか?ケースのデザインや筐体の大きさ、などなど。
とは言え、他の事はともかくお金については物理的な制約もあるので、予算はかなり重要な要素になります。
ケチって予算を抑えすぎると(当初は良くても)新しく出たゲームが満足にプレイできないとか、後に配信者になりたい!と思っても配信を同時に行うにはスペックが足りなかったとか・・・
一方で、無理して予算を奮発しすぎるとゲーミングチェアやマウス、キーボード、モニタなど他の要素にお金をかける余裕が無くなるオチがつくかもしれません。
実際問題、ゲーミングキーボードやゲーミングマウスは結構高いですしね。
ショップやCPUメーカーの違いなどによりいくらかのブレはありますが、基本的にマシンスペックは値段に比例します。
(自分が過去に経験してきましたが)パソコンのスペックによってできるゲームはわりと制限されます。
安いPCを買うと、「無理すれば遊べるけど画質を落とさないといけない」とか、「なんかたまにカクつくんだけど・・・」みたいなことはあります。
グラフィックボードから決めるべし
例えば、『サイバーパンク2077』をHDでプレイしたい場合、推奨環境は以下の通りとなります(CPU、グラボとも一例です)
- CPU:Intel Core i7-4790
- グラフィックボード:NVIDIA GeForce GTX1060
グラフィックボードは2016年に発売開始ですがCPUの方は2014年発売で、グラフィックボードより年代の古いCPUが通用します(つまり、ゲームをプレイする目的であればグラフィックボードの方が条件がシビア)。
また、価格についてもグラフィックボードの方が高く、グラフィックボードの選択がマシン価格への影響度が大きいためです。
もちろんこれはプレイするゲームにもよりますし、他のパーツは雑に選んで良いわけではありません。
しかし、自作パソコンならともかくBTOショップで買うのであれば、よほどヘンな店にあたるとかでない限りは基本的にそのあたりのバランスは取ってくれているはずなので、過度な心配は無用でしょう。
その上で、ページ下部に価格帯ごとのBTOのゲーミングパソコン一覧をまとめましたので、よければ参考にしてみてください。
「10万円以下でゲーミングPC」はオススメしない
(新品で買うなら、という前提の話です)
「とにかく安くゲーミングパソコンが欲しい」という人は多いと思います。
実際、Googleの検索数では「ゲーミングPC 10万」みたいな検索をする人が結構多く、需要はあるようです。
しかし、以下の理由から管理人は10万円以下でゲーミングPCを購入することをおすすめしませんし、10万円未満のBTOパソコンは当サイトでもおすすめに入れておりません。
理由1:10万円以下では選択肢がかなり少ない
BTOパソコンショップのサイトを見てみれば分かりますが、まずその価格帯では取り扱いが無いかあっても極めて限られた選択肢しかありません。
例えば、ドスパラさんの取り扱いでは下記のBTOパソコンがありました。
※ 価格は調査時のもので、変動の可能性があります
逆に言えば、他にはほとんど見つかりませんでした、、、
現時点で(新品であれば)最安クラスのGeForce RTX3050を搭載したパソコンでも10万を超えるのが普通なので、10万円未満というとどうしてもさらに型落ちのグラフィックボードで探すことになります。
しかし、多くの場合それらの商品は終売になっています。
例えばNVIDIA製のグラフィックボードで言えば既にBTOパソコンショップの主力商品は最新のRTX 40xxシリーズに移っており、一世代落ちのRTX30xxシリーズですら型番によっては終売になっています。
シンプルに円安や物価上昇の影響もあるかと思いますが・・・厳しい・・・
理由2:妥協しないといけないことが増えてくる
仮に、上記のような2~3世代落ちのマシンを入手できたとしてそれで全てのPC用ゲームがプレイできるわけではありません。
Apex LegendsやVALORANTのような要求スペックが比較的お優しめのゲームであれば(画質などに目をつぶれば)プレイは可能だと思います。しかし、この次に出るゲームもそうだとは限りません。
ApexもVALORANTも既に発売から3年近くかそれ以上経過しており、まあそれは型落ち機でも動くのは当たり前だと思います。しかし、今後については当然厳しくなってきます。
例えば、2022年10月に発売開始の「Over Watch2」は推奨グラボが「GTX1650」で、上記マシンのそれは推奨ギリギリの水準です。
2023年6月発売(予定)の「StreetFighter6」に至っては推奨グラボが「RTX2070」になっておりGTX1650はむしろ最低ラインの方に近くなってしまっている状態です(下表参照)
※ 公式サイトによると、StreetFighter6は今後推奨スペックが変更になる可能性があります
ゲーム名 | 発売年月 | 推奨グラボ(一部) | GTX1650で遊べそう? |
Apex Legends | 2019年2月 | GeForce GTX 970 | GTX970とGTX1650はほぼ同等(いけそう) |
VALORANT | 2020年6月 | GeForce GT 730 | 余裕でいける! |
Over Watch2 | 2022年10月 | GeForce GTX 1650 | まさに推奨グラボ |
StreetFighter6 | 2023年6月 | GeForce GTX 2070 | GTX1650では無理かも・・・ |
もちろん、ゲームの推奨環境は発売年に依存するのではなくゲームシステムやグラフィックスの質などによって決まるので、新しいゲームほど推奨スペックが高くなるということはありません。
実際、StreetFighter6は推奨スペックが厳しい部類に入ると思われるので、2023年発売のSF6が厳しいからと言って「(GeForce GTX1650では)今後発売されるゲームがほとんどプレイできない」とは判断できません。
とは言え年々パソコンのスペックが上昇していく以上はゲームの推奨スペックも傾向的には上昇していくと考えるのが妥当でしょう。
「画質を落とさないといけない」「満足するfpsが出ない」みたいな、「妥協してプレイする」シーンは徐々に出てくることになるとは思われます。
理由3:プレステ5やNintendo Switchという選択肢がある
それでも、「いや、別に重たいゲームをやりたいわけじゃなくてApexとかが遊べれば良いんだけど」という人はいると思います。
その場合、確かに安価なゲーミングPCでも間に合いますし、中古PCを購入すればもっと安く済む場合もあるでしょう。
しかし、であれば(見出しの通りですが)Nintendo SwitchやPS5を選択肢として検討する価値はあります。
安価ですし、場所も取らない、fpsとか気にする必要も無い、追加でモニターとか買わなくていい。
ゲームも豊富ですし、新しいゲームが出た際に「これウチのマシンでスペック足りてたっけ?」を気にする必要もありません。ティアキン(ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム)もできるしね!
VALORANTは今のところはできませんが・・・
自宅でOffice系のソフトも使いたいんだよね、とかであればPCの購入を検討する価値があると思います。
ただ、もし仮に「将来はYoutubeでゲーム実況とかもトライしてみたい」「動画編集にも挑戦してみたい」とかであれば、そちらはそちらでスペックを要求してくるため、本当に10万未満PCでスペック足りるか?は要検討になります。